電通も博報堂もSMBCも三菱UFJも一緒。広告と銀行の意外な働き方の共通点。

電通も博報堂もSMBCも三菱UFJも一緒。広告と銀行の意外な働き方の共通点。

先日、電通、博報堂の営業の友人と飲みに行ってきました。実は広告代理店の営業と、銀行の営業って、同じような悩みを持っているんです。

超人気の電通、博報堂とメガバンクの営業が集まった時の話をまとめてみましたので是非ご覧ください。

 

「マグロはきついよ」

 

広告代理店は華々しい業界で少し派手なイメージ。ジャケット姿だったり、私服で勤務をしていたり、どちらかというとクリエイティブで格好いいイメージですね。

 

銀行はどちらかというと地味でかっちりとしたイメージ。スーツをバッチきり決めて短髪、メガネでキリッとして白い軽みたいな車で営業、堅実さで顧客から評価をされる感じですよね。

 

でも、この2つの仕事が非常に似たことをしている、と言ったら信じられますか?

 

1月都内某所で集まった大学時代からの友人

電通社員K

博報堂社員W

元メガバンクの管理人Luke

の飲み会のざっくばらんな会話から、どのように広告代理店と銀行の仕事が似ているのかを見ていきましょう。

代理店と銀行

電通K「Lukeはメガバンク辞めたんだね。実際仕事どうだったの?」

Luke「仕事は面白かったよ。中堅中小企業、大企業を担当させてもらって、採用担当もして。」

電通K「電通は大企業しか担当していないからわからないけど、中堅中小とか泥臭そうだなw」

Luke「チャリンコこぎまくったw でも中堅中小の方が社長ダイレクトでできるから楽しい。やっぱ考え方も独特だし、ビジネスに対する覚悟が違う。大企業だとあっちこっち●●専務が〜とか接待とか、いらない心労が多いよね」

電通K「おっしゃる通り。かっこよく言うとレバレッジ利かせて仕事してる。揶揄すると自分一人では何にもできない。30歳過ぎても『一人前』なのかどうかよく分からない。なんだかなぁ。最近マグロな気がしてw」

博報堂W「マグロw でもわかる。回遊魚。常に何かを考えて走り続けないと生きていけない人。特に営業はそうだよな。」

Luke「俺銀行で広告代理店担当してたけど、営業の人とすげー話合うよw 結局自分でモノもたない会社の宿命だよね。銀行は人のお金預かって、誰かに貸すだけ。広告代理店も広告枠引っ張ってきて、広告主探して広告作って流す」

博報堂W「一緒にすんなよw と言いつつ確かに一緒だね。結局今ある案件にどれだけ自分たちなりの色をつけて提案できるか、で勝負が決まる。自分にしかできない仕事がないと価値がないという意味では銀行も一緒だね。」

Luke「結局誰からお金を借りようと一緒だからね。『こいつらと付き合ったら面白いこと、良いことありそう』と思われないと選んでもらえない。」

電通K「ん〜電通は電通でしか取り扱えないメディアの枠とかがたくさんあるからまだ良いけど、電通以外の代理店はそうだろうな」

博報堂W「K、殺すw」

 

広告代理店と銀行の事業構造が似ている「自分で持たない」

話が盛り上がってきた3人ですが、ここから一段、事業構造の深い話題に踏み込んでいくようになります。

 

博報堂W「ちなみに、こないだ博報堂からLukeの銀行に転職した奴がいたけど、広告代理店から銀行入って何やんの?つーか通用すんの?」

Luke「ん〜多分営業の人だよね?営業はある程度お客さんの懐に入るポテンシャルがあれば何とかなる部分もある。もちろん財務会計の知識や貸し出しの注意点とか勉強しなきゃいけないことは多いけど。」

電通K「代理店から銀行行くなんてありえんの?つまんなさそうじゃん」

博報堂W「俺にはわかんねーけど。親父さんがもともと銀行員とかなんかで。」

Luke「広告代理店から来る人は稀だね。変な人。まぁ銀行も今はリレーションとソリューションは役割分担なので、営業はめちゃくちゃ深く融資の事を知っている、というよりもお客さんのニーズをガッツリつかむことが大事。それを銀行の中でシェアして専門の人間に最も銀行として役に立つ提案を考えてもらう。コーディネーターみたいなもんだよね」

博報堂W「なるほど。コンペの時の感覚に近いな。お客さんが新商品を売り出したい時にどんなイメージでどんなコンセンプトで、何を成果として残したいのかを営業が確認する。それをベースに提案に必要なものをライターやクリエイターと一緒に作り上げていく。そんな感じ?」

電通K「それは確かに近いね。相手がマーケティングとか商品開発の人じゃなくて財務とか経理系の人になるだけ」

Luke「そうね、そんな感じ。電通はまだしも、博報堂さんよりはメガバンクの方が海外展開ちゃんとしているから、その辺りの提案の幅はあるかもw」

博報堂W「お前ら、、、今日あたり強いな。案外Lukeもクリエイティブな仕事してんじゃん。銀行のイメージ少し変わったわ」

Luke「お前の方がなんだその上から目線w 銀行もお客さんからお金貸してくださいなんてまずないからね。自分から相手の経営戦略考えて提案していくのがほとんど。割と世間的なイメージとのGAPはあるよな〜」

 

リレーション派かソリューション派か

上の会話で、営業はリレーション、本部にソリューションをする部署がある、という話がありました。具体的にどんな人物が働いているのでしょうか。

 

電通K「Lukeは本部っぽいよな。人付き合いそんなに積極的でもないし」

Luke「そうね。最初は営業やってて全然成果出なかった。その後に大企業営業をした時はリレーションとソリューションの間の繋ぎみたいな仕事やってて、そこで上司に鍛えられたかな。結局お客さんのニーズもめちゃくちゃ多様化しています、銀行でできることも多様化しています、なのでそのニーズとソリューションを正しく結びつけることができないと意味ない。そんな感じ」

博報堂W「我々にとってのデジタルの世界だな、、、特に運用フェーズとかになるとよくわからんことも多い。Twitterのアカウントの運用やらなんやら。。。」

電通K「博報堂はデジタルあんまり強くないよな〜まだ電通の方が総合的な提案できてる?」

博報堂W「どんぐりの背比べでしょ。」

Luke「ちなみに、広告代理店の場合はクリエイターとかコピライターとか、どちらかというと天才肌なイメージあるけど、だいたい新卒で入る時にもう営業か、クリエイター系か、決められて入るわけ?」

電通K「うん、だいたい適正見て、一定割合で入れてると思うよ。よくわからんけど。でも営業っぽいやつがたまにコピーライターとかやってたりするけど、割とちゃんと仕事してくるから、新卒で云々はあんまり関係ないのかも」

博報堂W「中には顧客から『このクリエイターの人にして!』とお願いされるような人もいる。こういう人はまだ一握り。だからこそ営業の我々が一番顧客に刺さるものをわかってないと勝負にならない」

Luke「でもくまモンみたいなんは完全にコンテンツ力で勝ってるよね?小山薫堂だっけ?」

博報堂W「天才を一緒にしたらいかん。多くのCMやプロモーションはそんな天才が手がけるものばかりでないのだよ」

Luke「天才は何がそんなに違うの?銀行は頭いいな〜という人はいるけど、天才だな〜って人は基本いない。そういえば、銀行員の特徴は「美術や芸術に興味がない」ことらしい。」

電通K「わかる!だから銀行員は面白くないんだよねw 天才はよくわからんけど、よくできるクリエイターはよく人の作品見てるよね。で、AとBの特徴を掛け合わせて新しいものを紡ぎ出す、みたいなことをよくやってる。ほとんどは模倣みたいのになっちゃうんだけど、たまにびっくりするくらいヒットするCMが出てきたりする。」

 

 

プライベートな悩みも一緒?

仕事の話が一段落したところでプライベートな話に。出てくる悩みも似ている?

博報堂W「しかしLukeはよく転職できたよな。奥さん反対しなかった?うちは無理な気がする、、、」

Luke「まぁびっくりはされたけど、「絶対にやりたいんだ」と言ったら分かった〜と言ってた。社員5人くらいしかいない会社に行くなんて、元銀行員の嫁さんからしたら信じられなかったことだろうねw」

博報堂W「俺は嫁さん説得できる気がしないわ。30半ばになると給料も1,200〜1,300万くらいいくだろ?これだけ営業でもらえるなんて、上場企業の中でも一部しかない。この生活に慣れちゃうとしんどくない?」

Luke「Wは家買ったんだっけ?」

博報堂W「去年買った〜。芝浦のタワマン7,000万くらい。」

Luke「それはね、辞めないほうがいいよw 幸いにも俺賃貸だったからなぁ。家のローンあったらそんな機動力は持てないよね。Kはまだ独身だっけ?」

電通K「そう。でも俺もマンション買ったよ。品川のタワマン。まぁ独身貴族楽しんでるわ。なんか、この年齢になると女性が自分をお金が出る泉のように見ている気がするw」

Luke「まぁ年収1,500万の30代独身広告マン、は独身女性には刺さるだろうなぁ。好きとか嫌いとかだけはもう付き合えないねw」

電通K「せっかくお金もできて、色々と今までできなかった遊びもできるのに、相手が自分をお金としか見てくれない、と考えるとだいぶ寂しいw 純愛がしたくて『君の膵臓食べたい』を3回見た。もう俺は仕事でもプライベートでも『電通のK』としか見られないのかぁ。」

博報堂W「Kは昔の二股事件でマミちゃんにふられたところから立ち直れていないwww」

電通K「それは言わないで!!」

Luke「最近どうなん?」

電通K「Pairs使ったらめちゃくちゃモテる」

Luke「チャラい、、、」

博報堂W「Lukeはぶっちゃけ、ベンチャーの時は年収どれくらいだったの?」

Luke「ん〜銀行にいた時の半分、まではいかないけど、まぁ広告代理店や銀行のレベルではないよ。それでも社内ではもらってた方だったから文句はなかったし、いい給料もらってるんだから仕事しないと、という感じはした」

博報堂W「そんなに給料下げてまでやりたい仕事があるっていいな。正直広告の営業をいつまでやり続けるんだろうと息切れもしてきてて。」

Luke「そこは社長に感謝。めちゃくちゃ魅力的で優秀な人だった。でも、家計に入る金が少なくなれば出ていく金を少し絞るだけでなんとかなるぞ」

電通K「絞りたくないwww」

Luke「お前にはベンチャーは一生無理w」

電通K「Wは息切れするんだな。俺は割と代理店の営業楽しんでるけど。」

博報堂W「どちらかというと元々メディア側やりたかったからな〜テレビ局担当とか。そういう意味では元々思い描いていたことと違うことやってる、という感覚はいまだにある」

Luke「なら辞めちゃえよ」

博報堂W「おま、、、だから簡単じゃないんだよ。嫁も子供もいて、中途半端に営業しかできない俺がこんなに稼げるところはなかなかないぞ」

電通K「お、博報堂のWくん、即戦力じゃないか!一体どうやって!?」

博報堂W「BIZ REACH!! やめろい。」

 

まとめ

 

さて、ここまで見てきたように、「特定のプロダクトを持たない」ビジネスというのは以下の宿命を負います。

 

「常に自分から動き続けなければならない」

「常にクリエイティブに、産みの苦しみを伴う」

「意識しておかないとつぶしがきかず、企業から抜け出せなくなる」

「固定費が安いので年収が高くなる。すると女性から一定『お金』とみられる」

 

広告代理店、メガバンクに就活で興味を持った方は是非覚えておいてください〜

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