明治安田生命の就活対策〜会社業績は堅調ながら働く社員からの評価が低い

明治安田生命の就活対策〜会社業績は堅調ながら働く社員からの評価が低い

元メガバンクで採用戦略担当していました。色んなところに就活系の記事があるのですが、企業からお金をもらって書いている記事がほとんどで、実態が見えません。企業分析、選考内容、金融各社の採用に対する考え方を、ここでしかわからないものを公開していきます。

参考記事:【学歴フィルターは?】明治安田生命の採用大学一覧|就職難易度,倍率も

【明治安田生命就活の一歩目、生命保険の基本】

明治安田生命就活の一歩目!と言いながら申し訳ございませんが、生命保険の基本的な話についてはリンクの日本生命の記事に掲載してますので、是非そちらをご覧ください。

生命保険の会社がどう儲かっているのか、の仕組みを解説しています。

どう儲かっているのか=どんな目標を持って仕事をするのか、に直結します。

仕事をする上で、どんな目標を持つかは仕事に対するモチベーションにとってとても大切な話です。しっかり見ておきましょう。

 

日本生命(ニッセイ)就活対策〜法人職域FCは学歴不問で合格率3割、総合職は高学歴主義リクリーター

とりあえず、明治安田生命を「めいやす」と略すらしいので、これも一歩目にさせてください。。。

 

損害保険会社と生命保険会社はなぜ一緒になるの?

これはどちらかというと、損害保険会社の事情を説明した方がいいと思います。

東京海上日動、通称マリンの事業収益の比率を見てみましょう(決算説明資料より抜粋)。

マリン

国内損害保険、国内生命保険、海外保険がバランスよく配分されていますね(生命保険は「事業別利益」を見てください)。

意外にも生命保険の利益がかなり大きく、全体の1/4くらいあるんですよね。

損害保険の会社はマリンだけでなく、ほとんどが生命保険、損害保険の両方の会社を持っており、それぞれが相応に大きな規模を持っています。あんまり採用の時は言わないかもですね。就活生に知られたくないw

 

なぜ、損害保険会社と生命保険会社が一緒になるのでしょうか?

そして、損害保険の会社は生命保険の会社を持つの対し、生命保険の会社は損害保険の会社を持つわけではないので、明らかに損保から生保に攻めいってる感じなんですね。この辺りを少し紐解きたいと思います。

 

そもそも生命保険の方がビジネスとして美味しい

そう、そもそも生保の方がビジネスとして美味しいのです。

自動車保険は1件年5万とか、それくらいの薄利多売なビジネスの積み重ねであり、逆に言うとどんなに頑張っても保険金額が5億程度を超えることがないから、保険料にも限界があります。

それに比べて生命保険は、「残された家族にたくさん資産を残したい」と思えば、ある程度上限なく、個人の資産をがっつり生命保険に持っていくことができます。(相続税の評価控除金額などありますが)

ビジネスとして、損害保険より生命保険の方がアッパーが大きいんですね。

なので、生命保険会社は敢えて利幅の少ない、大変なビジネスをやるよりも生命保険だけやってればいいや、と考えますし、損害保険会社は「是非とも生命保険をやりたい」となって生保会社を頑張るわけです。

 

第三分野の保険への参入認可により損害保険会社は生命保険へ入り込む余地が出た

そんな美味しい生命保険への参入を損害保険もいつかやりたい!と思って見ていたわけですが、この第三分野保険の解禁、という一大事が損害保険会社の野望を実現することになりました。

第三分野というのはガン保険とか、介護保険のようなものですね。これが生命保険と損害保険のちょうど真ん中のような保険なので、生命保険会社、損害保険会社の両方に販売が認められたのです。

ノウハウが生命保険にも損害保険にもないですから、全く新しいビジネスを創り出すきっかけとなり、生命保険+第三の保険の組み合わせが主流になる中で、自分たちのシェアを一気に拡大して行ったのです。

 

はい、こんな流れで、損害保険は生命保険事業を取り込んでいき、今では損害保険に近い利益を生み出すような事業にまで成長しているんですね。

ちなみに東京海上日動、マリンは以下のように損保、生保の会社を持っています

損害保険 ・・・ 東京海上日動火災、日新火災

生命保険 ・・・ 東京海上日動あんしん生命

 

【明治安田生命あるある】

恒例の、明治安田生命あるあるいきましょうか。

 

「明治安田生命あるある」

 

についてお話をしたいと思います。

よく学生さんから聞かれた質問でもあります。

気軽に読んで下さい。

明治安田生命で就活しようとすると必ず出てきますw

 

 就活していると、日本生命、第一生命に比べて影が薄いです

A  日本生命と第一生命が目立ってるだけですね。

後で出てきますが、業績としては第一生命とそんなに変わりません。日本生命は少し抜けていますが。

実力はあるしっかりとした生命保険会社ですので、目立つ目立たない関係なく、生命保険を受けるのであればしっかりと選択肢の一つに入れておけば良いと思います。

 明治安田生命はリクルーター制ですか?

面接が確定した後に、先輩写真との懇談みたいな形で面談が組まれるようです。

いわゆる「先輩に気に入られないと内定取れない」というようなゴリゴリリクルーターではなさそうですね。

そのせいもあってか、やはり若干採用力は弱く、金融志望の学生からは第一志望から外れるようです。

第一生命、日本生命に内定もらえなかった人が行く、みたいな位置付けですね。

 

メガバンクでいくとみずほ銀行、メガ損保では三井住友海上みたいな位置付けです。

 

ちなみに、明治安田生命のOBOG訪問は、以下のサイトから見つけると簡単です。

OB/OG訪問なら、インターンだけでは分からない企業の情報が手に入る。
実際にその企業で働いている先輩の話を聞いて、あなたの行きたい理由を見つけよう。

残念ながら、それなりにいい大学の先輩しか掲載がないのですが、そういう人を多く取っている、ということでしょうね。

 

 

生保内定者の人に聞くと、総合職は転勤が多そうです。

A  他の生命保険会社同様、総合職の地方転勤は減っていくと思います。

確かに昔は多かったようですね。ただ、最近はビジネスが大きく変わってきているから、というところもあるのですが、総合職の人間は割と本社+海外拠点、という働き方も増えています。

昔は中堅中小の代理店が非常に多かったので、そのフォローのために全国回らなければいけませんでした。

総合職の地域型の方は転居を伴う異動をしないので、どこかの拠点で欠員が出た時は総合職の人間が穴埋めに行かないといけなかったので、大変でしたよね。

ただ、銀行窓口で保険の販売が解禁になって以降、銀行での保険が販売がものすごい増えました。

結果として、銀行をうまくケアしておけばいい 、そうすると本社側でいかに銀行を押さえておくかとか、財閥系の会社であればちゃんと仲良くしておく、とか、そういう仕事がより重要になるわけですね。

現場自体はある程度、新しい保険商品の説明会をやってあげたり、「この保険を契約したらこんなグッズを差し上げます」というものを説明したりしている、くらいになって、総合職地域型の方にお任せするようになっています。

 

転職する人が少なそうです。

A  職種によりますね。

営業系の人は保険の窓口とか、ソニーファイナンシャルとかに行かれる方もちらほら。

ライフネットとかにもここの出身の人がいました。基本的には同業界内での転職が多そうです。

 

理由としては

①それなりに良い年収をもらうので、年収の低い業界に転職しづらいこと

②他の業界に行っても使えるスキルが身につかないこと

の2つかと思います。

 

他の生命保険会社との違いは?

A  仕事自体に変わりはないので、会社の雰囲気とかですね。後で出てきますが、Vorkersで見ると大手の生保の中では評価が一番低いです。どの部署も全般的に評価が高くないので、会社全体としてそのような雰囲気なのでしょうか。

対外的には業績もよく、業界3番手として認識されていますが、内部的には結構しんどい正念場を迎えていそうな感じです。

 

ぶっちゃけお給料はどれくらいなの?

A  大手の金融機関としては平均的なところで35歳で年収1,000万、みたいな感じですかね。

突出して高すぎず。30代で1,000万円もらえればそんなに不自由はしないかと思います。

 

内定辞退が多いと聞きます。

A  それなりに多いと思います。

想定する内定辞退率は以下の通りです。

総合職 → 50%

総合職地域型 → 50%

法人総合営業職 → 80%

法人総合営業職が先ほど申し上げた、企業にお邪魔して個人の保険の契約を取る、みたいなことをする人たちと思われますが、ここは非常に各社苦戦をしているところです。営業の仕方が時代に合わないのでしょうね。

日本生命や第一生命がリクルーターゴリゴリでやってなんとか内定辞退率30%くらいなので、明治安田は残念ながら辞退率50%くらいあるかと思います。大手企業のベルトコンベアー式の採用には限界がきてますよね。

 

どうすれば内定取りやすい?

A  明治安田生命の選考はストレートに自分の生き方と会社が提供できる働き方のすり合わせ、というシンプルなものです。

内定には要は徹底的な自己分析、が必要なのですが、様々なサイトがある中で、Offerboxとキミスカの2つの自己分析ツールは有用だと思います。2つ登録して、内容を見比べる、というのがいいかと。

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そして東大、早稲田、慶應あたりだとビズリーチキャンパスでOBOG訪問を活用して自己分析を深めていくのがいいです。

残念ながらそれ以外の大学だとOBOGの数が少ないので、別ルートのOBOG訪問を考えないといけないですね。

採用でリクルーターが出てくるのが面接始まってからなので、先輩社員と会うのが難しいです。うまくこの辺りのサイトを活用してください。

僕の考える就活の進め方はいかにまとめていますので、参考にしてください。

https://syukatsunohonne.com/472

 

 

【明治安田生命の歴史、文化】

marunouhi

明治生命は元々三菱グループ、安田生命は芙蓉グループという、がっちり旧財閥系企業です。

名前からするとわかりづらいんですけどね。

 

三菱グループはわかりやすく、三菱商事、三菱UFJ銀行、三菱重工と同じグループですね。

芙蓉グループは馴染みが薄いかもしれませんが、伊藤忠商事やみずほフィナンシャルグループと同じグループの会社さんです。

 

元々明治生命、安田生命ともに古く、明治時代の創業で、「日本で初の生命保険会社」です。

2004年に明治生命と安田生命が合併しまして、現在の明治安田生命になっています。

 

「人にやさしい」というキャッチフレーズ、重点施策に従業員エンゲージメントの強化、とあるにも関わらず、社員からの会社評価業界大手最下位、という現実をどう捉えているのでしょうか。。。

 

でも、いくら目標を掲げたからといって、それを実行する人間の力がなければうまくいかないですよね。

そろそろ、変わらないといけないタイミングのような気もします。

 

小田和正の曲を利用したTVCMはとても有名で、多くの人が涙をしたことでしょうw

Jリーグのスポンサーにもなっているので、親しみを持っている人もいいはずです。

「今年生まれた赤ちゃんで一番の多い名前」などを発表しているのも明治安田生命です。

 

こうした、広報戦略の巧さ、ブランド戦略の強さが同社の特徴となります。

 

【明治安田生命の事業上の特徴】

明治安田生命の現在の事業の特徴をまとめていきます。事業の概要や今後の展開を知りたい時は、以下のレポートをご覧ください。

https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/corporate_info/disclosure/data/status-2019/pdf/status_2019_all.pdf

 

My innovation 12戦略

この計画の中で明確に12コの方針を打ち出しています。

個人的に非常に残念なのは、、、

総花的で、結局何をしたいのかわからない

ということです。。。

 

会社の方針があって戦略を決める、と言うよりも、それぞれの現場が自分たちのやろうとしていることを寄せ集めて12この戦略になっている、という印象が強いです。

まぁいい会社で業績も伸びてらっしゃるのでいいんですけど、、、

いくつか、ピックアップすべき面白いグラフがあるので抜粋しますね。

 

1 堅調な業績と顧客満足度

業績を見ると、3年間右肩上がりに上がっていることがわかります。

素晴らしいブランド戦略と営業の両方の戦略がうまくワークしている、と言うことかと思っています。

顧客満足度も右肩上がりですね。会社がうまく回っている時は、こうしていいスパイラルに入っているものです。

satisfaction

 

以下が国内のシェアなのですが、保有契約件数を見ると日本生命とアフラックがダントツトップですね。明治安田生命は5番手で、日本生命の半分もない、と言う状況です。

しかしながら新契約件数では日本生命が対前年比100%を割っているのに対して101.4%と、ある程度の勢いはあります。

 

しかし、日本生命、第一生命と同様、保険自体に対する評価は必ずしも高いというわけではありません。

(Oricon生命保険ランキング)

(保険市場生命保険ランキング)

残念ながら、一つとして評価の高い商品がありません。

コラム:なぜ評価の悪い保険が売れるのか

不思議に思いませんか?普通はユーザーからの評価が高いものが売れやすいはずですよね。

でも、人気の商品には出てこない日本生命、第一生命が業界トップであり、前年比110%近く伸びているんです。食べログや価格コムがないのかな?と思いますが、保険業界の抱える難しさがこの「商品に魅力はないけど売れる」ということを可能にしているのです。

 

保険商品の特殊性は以下の通りです。

・内容が難しい、「良い」と言われてもどこが良いのかよくわからない

・金額が高額、一度入ったら抜けづらい

・入ったあと何かが起きる時までは基本関係ないので、興味を失う

消費者の心理としては「良いもの」よりも「ある程度の納得感=これで大丈夫そう」ですとか、「まぁ騙されてはいないだろう」という安心感の方が、実際の購買行動に近いんですね。

だからこそ、良い商品でなく、「購入決定の時の納得感」のために顧客との接点を多くもつ日本生命がトップを守り続けられるわけなのです。

う〜む、せっかくなら良い商品を買いたいですけど、消費者の理解がそこまで追いつかないという、難しい状態ですね。

ここにメスを入れようとしているのがライフネット生命とかなのだと思うのですが、どうしてもコストメリット追求になってしまい、商品力での勝負にはなりづらいですね。

生命保険業界自体が非常に安定している市場なので、このような変革を求められてきていない、ということが背景にはあります。ただし、他業界と同様の波は必ず押し寄せますので、第一生命も良い保険商品を開発していかないと、いつか消費者に取り残される時代が来るかもしれませんね。

就活をする皆さんも、知っておいてください。

 

生保の強みの比較

さて、生保の強みを財務情報から少しひもといてみましょう。

日本生命 第一生命 明治安田生命 住友生命 T&D HD
当期純利益 稼ぐ力 2,787億円 2,250億円 2,225億円 606億円 728億円
利益の3年成長率 成長度 -7.7% -2.7% -4.8% -27.3% -3.2%
総資産 規模 79兆円 56兆円 39兆円 32兆円 16兆円
ROA 効率運営 0.35% 0.40% 0.57% 0.19% 0.47%
時価総額 期待度 2.2兆円 0.9兆円

生保のビジネスは

規模が1番、効率2番

 

です。規模が大きいほど強いので、規模が一番大きいのは日本生命です。一時期第一生命が規模で日本生命を抜く、というタイミングがあったのですが、日本生命が意地で三井生命(現:大樹生命)を吸収したので、また日本生命が一位に返り咲きました。

 

第一生命の決算資料に面白い表がありました。日本生命とか明治安田生命は上場していないので、あまり他社を気にする必要がないのですが、第一生命は東証一部上場会社として、業界内での立ち位置、比較、などが必要になるんですよね。

明治安田生命は大手生保で第3位(「当社」と書いてある円の右がそうです)

これ

政府系で一番大きいのがかんぽ生命ですね。大手生保、となっているのが日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命かな。

外資系はアフラックやプルデンシャル、ジブラルタル生命あたり。

損保系は東京海上日動、三井住友海上、損保ジャパン日本興亜の3社です。

 

上位9社で市場シェア55% = 寡占市場と考えられます

 

ある程度の規模がないと生き残れない、逆に言うと新規参入が難しいので、ある程度均衡している状態であると言えるかと思います。

 

効率運営で見てみると

明治安田 > T&D > 第一生命 > 日本生命

となり、実は明治安田が業界トップなのです。従業員からの評価は最低、効率運営でトップ、もう少し給料を上げたらいいのかもしれませんがw

6万人も社員がいると一人月1万円あげるだけでも72億円というとてつもない数字になってしまいますからね。人件費というのは本当に怖いのです。。。

 

いいイメージを持った明治安田生命の人が、がっつり営業に来たら加入してしまう、という。ある意味シンプルな戦略勝ちなのかもしれないですね。

【明治安田生命の組織解説】

さて、会社全体を理解するには、会社がどのように成り立っているのかを知る必要があります。

組織図はあまり就活をしている時にみようと思いませんね。正直よくわからないからです。

しかし、OBOG訪問や人事面接の時も、相手と同じ目線で話ができると「よく調べてきているな」と思ってもらえます。

採用ホームページ(2020のもの)も割とわかりやすく書いてくれてますので、こちらをご覧になられてもいいのでは、と思いますが、念のため、もう少し細かいメッシュで見ておきたいと思います。

(採用ホームページ)

https://www.meijiyasuda-saiyo.com/2020/about/field.html

(会社概要資料の抜粋)

organization

就活生が周りと差別化するためにも、見ておくといいかもです。

明治安田生命の組織図の特徴は、以下の通りです。

・組織が細かく分かれている

・営業と資産運用の収益を上げる部門は本部が存在するが、それ以外が手薄

こう考えると、本部組織機能が少し弱いかな、という気もします。

よく言えば現場の営業の裁量が大きい、悪く言えば戦略が不足している。

総合職で入社する場合なんかはむしろ伸び代が大きいかもしれませんね。

 

仕事内容については日本生命でも第一生命でも明治安田生命でも一緒です。

 

そちらの記事でご覧ください〜

 

 

【明治安田生命の職種、キャリア】

職種の種類

明治安田生命が新卒で採用する職種は以下の3通りです。ただ、コースが分かれていてわかりづらいのが特徴です、、、

受ける前にしっかり確認しましょう。

 総合職(全域型)

 総合職(地域型)

 法人総合営業職

 

総合職のキャリア

Career S = Specialistコース = ひたすら営業を極め、営業のマネジメントになるコースです

保険会社は営業が命です。特に明治安田生命はゴリゴリ営業、どの会社よりも営業に強くなければいけない。その屋台骨を支えるのが、このSコースの方々です。

20代でマネジメントも経験できるので、営業、営業マネージャーとして、市場価値はとても高いキャリアになると思います。

ぶっちゃけここでずーっと働くというよりは、将来的に起業、独立したいとか、外資系の生保で億プレーヤーになりたい、とか、野心的な方のほうがあっていると思います。

 

Career V = Variousコース = 様々な職種を経験する、いわゆる「総合職」です

いわゆる総合職で、会社のどの部門にもいて会社の骨格を支える人たちです。もちろん営業から保険金払うか払わないかの査定、コーポレート部門や運用部門、海外展開やIRなど、本当に様々な仕事を任されるのが総合職です。

 

アクチュアリー = 資産運用、年金運用のコースです

運用部門のスペシャリストです。特殊なアクチュアリーという資格を必要としますので、数学がある程度できないと勝負できません。資産運用、トレーダーなどに興味のある方は一度考えてみてもいいかもです。

 

システム = 社内SEのコースです

システムが独立したコースになったのは最近のことですが、それだけ会社経営におけるシステム活用の重要性が高まっているということでしょう。金融機関は特に顧客情報の秘匿性が高い、堅牢なシステムを構築する必要がありますので、ここは専門の人間でないとできないですね。

 

明治安田生命の総合職の年収モデル

明治安田生命は上場していないので、数値が取れないため上場企業の第一生命と同程度、と仮定を置きますね。

総合職の年収はかなり幅広くなりますので、以下のようなイメージですかね。あくまで、想定です。

年収推移

これ実は、メガバンクや東京海上とだいたい一緒なのですが、多分これより100〜200万低い、くらいと思われます。

金融の中では三菱UFJ、SMBC、野村證券、マリンの4つが年収は高くて、総合商社にちょっと届かないくらいかと思いますね。メガバンクほどに採用人数が多くないので、出世競争はそこまで熾烈、というわけではありません。

特に総合職は150名くらいしか採用ないので、特に重宝されると思います。

ポイントは部長、副部長と呼ばれる、いわゆる経営層に近いところまで行くかどうかです。ここまでいくと生涯年収は4億は越えると思います。

だいたい同じ年代の中でも2〜3割程度くらいですかね〜部長職にまで行けるのは。

 

総合職の給料はみずほ銀行と同じくらいです。

 

下に参考までに他の金融大手の総合職の給料を推計しています。上場している会社は金融持株会社を持っていることがほとんどで、そこには総合職の人間しかほとんどいません。なので、総合職の給与水準を見るにはこの指標が便利です。

就活時はいろんな情報が溢れるので、しっかりとどの情報を信じるか、取捨選択しましょう。

東京海上 MS&AD SOMPO 第一生命 MUFG SMFG みずほFG 野村HD 大和証券グループ
社員数 706人 399人 579人 634人 2,270人 841人 1,526人 132人 619人
年齢 43.5歳 47.5歳 43.4歳 41.9歳 40.4歳 39.5歳 40.7歳 42.5歳 41.3歳
給与 1,338万 1,053万 1,152万 951万 1,062万 1,188万 987万 1,455万 1,045万

 

事務職も若干混じるので、実際には各社ともに、これに+200万円くらいはあると思います。

そうすると、順調にいってだいたい42歳、勤続20年で年収1,200万くらいでしょう。

 

明治安田生命の総合職(地域型)のキャリア

地域型も3つのコースに分かれますね。

Career V = Variousコース = 様々な職種を経験する職種です

基本的には本社のバックオフィス系の仕事になります。事務の手続きをマニュアル化したり、法令が変わった時にそれを修正する。保険の案内所を作ったり約款を各員したりと、保険会社のバックオフィス系はやることがたくさんあるのと、法律にのっとってやるべきことが多いので、失敗の許されない仕事となります。

 

Career W = Whole sales / Welfare = 法人営業のコースです

法人のお客様に対し、経営者の保険や会社としての福利厚生制度としての保険などを提案する部署です。

あくまで法人が対象なので、個人の方への保険の加入を営業をしたりはしません。

僕がいた銀行も会社が福利厚生として従業員に生命保険に加入してくれており、何かがあった時には残された家族に保険金が払われる、という仕組みがありました。とてもありがたいですよね。

 

Career A = Associate = 支社支店の事務系の職種です

保険の加入者への継続フォローや保険金の支払いを最終決定したり、保険会社は会社内の事務作業も非常に多くあります。その事務をしっかりと回せるようにならないと、営業の人間が外に出たりできないんですね。

普通の会社だとバックオフィスの人は営業のサポート等が主の仕事になり、派遣の方や一般職的な仕事になりがちですが、生命保険会社は営業とおなじくらいバックオフィスが重要な仕事ですので、総合職がこの分野を担うわけです。

 

年収はコースによって分かれるでしょう。

Career V = Career W > Career A

でしょうかね。総合職(全国型)からすると、10〜15年働いた時の給料はCareer V, Career Wの方が▲200〜300万、Career Aの方で▲500万くらいになるのではないかと思います。

この辺りは完全に推測です〜

 

 

【Vorkers(Openwork)の比較】

さて、今まで私の言いたい放題やってきましたが、第三者の意見もちゃんと聞けるようVorkersで比較しましょう。

Vorkersはご存知、現役社員や退職した人が、その会社を評価する、いわば「会社の食べログ」ですね。

なかなかに興味深い結果が見えてきます。

(サービス名がOpenworkに変わっているのですが、僕のこの「Vorkers」という名前が好きだったので、Vorkersのままいきたいと思いますw なんで名前変わってしまったのだろう、、、)

 

・Vorkersで大手生保の比較

大手生保を並べると以下のようなイメージです。。

vorkers

 

大手の生命保険、損害保険を全部ひっくるめて、明治安田の総合スコアは最下位です。

待遇面の評価の低さと、20代の成長環境が目を引きますかね。

 

生保業界全体として見たときにとても残念なのは

・全体としての評価が他の金融の業界と比べて低い

・法令順守の意識、という項目が他の金融業界と比べて低い

ということです。

金融の中でもとても安定的なのが生命保険業界です。ゆえに、コンプライアンスに対する意識や、そのための改革などが他の金融業界に比べて遅いのでしょうね。ここは少し残念です。

 

 

同様に他の金融機関との比較

日系の金融機関を見ていきます。

 

(メガバンク)

三井住友がハードなイメージありますがトップですね。

 三井住友銀行   3.65

 三菱UFJ銀行   3.31

 みずほ銀行    3.21

 

(証券)

証券は学生からあまり人気はないですが、実は社員の満足度はそれなりに高いようです。

・野村證券     3.94

・大和証券     3.73

・SMBC日興証券    3.31

 

【OBOGの活躍】

明治安田生命のOBOGは、、、あまり思い浮かばないですね。。。

日本生命はすぐに出口さんや森さんが思い浮かぶのですが。

基本的に長く勤める会社なんだと思います。あまり外に出て行くような感じでもない。

 

明治安田生命の人のもっといろんな人の経歴を見るには、ビズリーチキャンパスで見るといいかと思います。

 

【採用の状況】

さて、少しずつ話を採用にしていきましょう。

明治安田生命の採用数は採用ホームページには掲載がないのですが、プレスリリースに計画が発表されます。

recruit

総合職(全国型)と、総合職(地域型)は毎年採用数が変わりません。

総合職150名、総合職地域型が140名です。

法人総合営業職が500名以上毎年採用されます。

日本生命と同程度の規模です。日本生命と比較すると会社の規模は半分くらいしかないのですが、明治安田はこの職域取引に強みを持っており、人数が多いんですね。

 

ある程度安定して毎年採用される会社と言えます。

 

総合職の大学別内定難易度

これ、出すべきなのかすごい悩みましたが、まぁわかりやすいので出してみます。

どっかから怒られたら引っ込めます。。。

ざっくりなので、そこまで当てにしないでください。でも、多分こんな感じ。

 

(総合職の大学別内定難易度)

daigakubetu

日本生命みたいなゴリゴリリクルーターでもないので、内定辞退率が高くなります。

日本生命、第一生命に比べると上位大学でも受ける人は若干少ないでしょう。面接通過率も高く帝大早慶レベルでは3人〜5人に一人は受かるレベルで、ぶっちゃけ抑えですね。

MARCH関関同立は頑張ったら内定まで行けます。

【選考の状況】

(総合職)

3月 ES提出、ウェブテスト、説明会複数参加

4月 選考スタート

5月 人事面接、内々定(5月中旬くらい)

6月 1日拘束はそこまできつくありません

正直、メガバンクやマリン、日本生命、第一生命を受ける学生の抑えとして受ける人が多いですね。

世間一般的なブランディングでは負けないですが、就活市場における人気は残念ながら高くはありません。

なので、基本的には選考は早め、丁寧にするのが基本です。

 

 

ES、ウェブテスト

→重要なのはウェブテストです。

ESは面接に進んだ際に必要となるもので、書類選考ではあまり関係ありません。なので、無駄に文字数ぴったりにするとかはしなくていいです。

9割くらいは書きましょう。あと聴いてほしいことを書きましょう。

 

ウェブテスト

→ベーシックなSPIだと思います。

SPIは学歴と高い相関関係があります。

東大は偏差値50以上が9割を超えますが、日大はちょうど半分くらいです。

生命保険は取らないといけない資格が多いですし、守らなければならない約束、規定も果てしなくたくさんあります。法律絡みの仕事が非常に多かったりします。「勉強して頭に入る」というのはとても重要なことです。

結局、先ほど出てきた、「それなりの大学の人しか受けてくれない」ことと、「上位大ほどにES合格率が高い」という2つの事象を持って、選考を進み採用されるのが上位の大学に偏ってしまうのです。

 

 

面接

金融機関の面接なので、そんなに変化球な面接はありません。

自分の過去をわかりやすく話せること、力を入れたことを話せることなど。

自己分析、企業分析をしっかりとやり、自分の方向性と企業の方向性が合っている、ということをよく確認しましょう。

 

インターン組

インターン組はとてもインターンの中での動きを見られ、すでに評価が決まっています。

面接でよっぽどのヘマをしない限りは評価はインターンで決まっていると考えていいでしょう。

 

逆に、インターンで評価をされないといかに面接で頑張ろうと結果は変わらないので気をつけて下さい。

 

【明治安田生命に採用されるのはどういう人?】

さて、「明治安田生命らしい」人とはどのような人なのでしょうか?

つまるところ、どんな人が受けると採用されやすいのか。

 

以下のキーワードに自分が当てはまるかを考えてみてください。

 

・優等生タイプ、学級委員タイプ

・真面目、実直

・負けず嫌い(営業)

・安定志向

・コミュニケーションに自信がある

・王道タイプ

・体育会である

・自分に自信がある

 

自分のタイプは以下のサイトの自己分析ツールを使って確認しましょう。

僕もいろいろと試してみましたが、リクナビとかマイナビよりも自己分析をするにはこの2つの方がいい感じです。

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【法人総合営業職は最も合格しやすい】

ぶっちゃけ法人総合営業職は相当受かりやすいです。2000名受けて1000名受かって500名入社、みたいなイメージではないでしょうか。つまり、半分受かりますね。

受かる人は日東駒専の女性や女子大の女性が多いです。日本女子大、東京女子大、聖心女子など。数十人規模で採用されていきます。ANA、JALのCAさんの抑えとして受ける人も多いですね。内定は出やすいので。

企業側も採用するの大変なのがわかっているので、とても丁寧に接してくれると思います。

選考が総合職より後ろ、6月入る前後くらいから始まりますので、少しやきもきするかもしれませんが、受ければ受かりやすいので、頑張りましょう。

 

以上、明治安田生命を紐解いてきました。就活で使える話題も多いかと思います。こちらと同じように企業、業界、選考の特徴などを整理してみるといいと思います。

頑張ってくださいね。

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