大学3、4年 就活を成功に導く「7つの就活戦術」

大学3、4年 就活を成功に導く「7つの就活戦術」
目次

なぜ就活戦術をお伝えするのか

元メガバンク採用担当のlukeです。就活って、いろんな情報が飛び交ってよくわかんないですね。何を信じていいかわかりづらい。なので、この1ページで必要なものをほぼ網羅できるようにまとめてみました。

 

まず、「なぜ元面接官のLukeが採用戦術を教えるのか」を理解して欲しいと思います。それは、皆さんに「就活ゲーム」でなく、より本質的なことを考えることに時間を使ってもらいたいため、なるべくゲームは攻略本を見ながら早く終わらせて欲しいからです。

 

就活は今やほぼゲームです。ゲームには勝ち方があります。

 

大学3、4年になると、就活を始めるまでもう時間がないですね。今までの経験や知恵、考えを持って勝負するしかないので、逆にやることに集中できます。「今あるものをどうアウトプットするか」という「戦術」で戦うこととなります。

 

是非この戦術をマスターして、早く「就活ゲーム」から「人生どう生きたいか」という視点に目線を上げて欲しいと願っています。

 

ちなみに、世間一般で言われる就活対策とは、内容が割と異なります。

自分自身が採用の現場で感じた体験を元にコンテンツを作成していますので、信じるか信じないかはご自身でご判断ください!

 

大学1、2年の人はもう少し時間がありますので、戦術でなく、ちゃんと戦略(自分の人生をどう生きるか)を考えてもらいたいので、こちらでなく次の記事を見て下さい!

 

大学1、2年 人生を成功に導く「就活戦略」

 

戦術1 優先順位を明確にする

ESが重要、は大間違い

 

就活を攻略する上で、まず何をすればいいか、優先順位付けをします。

特Aが最も力を入れること

Aはやるべきこと

Bはやるべきだが、特A、Aの後でないと意味がないこと

Cはやるべきだが、最低限やれば十分なこと

というイメージです。

 

実は、世間一般に言われていることと、全然優先順位が違います

申し訳ないですが、世間一般に言われている優先順位は「教える人がそれっぽく教えやすいこと」だと思います。履歴書の書き方とか、エントリーシートの書き方、グループディスカッション対策とか。ぶっちゃけ「あなた」個人のことを知らなくとも、「こうやればいいよー」と言うだけでできてしまうものです。

 

それをやっていれば仕事になる、という環境にしたいので、周りの人は「ESちゃんと書かないとダメだよ」とか「履歴書の書き方」教えるよ、とか、あたかも重要であるかのように言うわけですよね。

 

大間違いです。

 

重要なことは「あなた自身」に関わることです。自分はどんな人間で、どんな未来を描きたくて、それをちゃんと伝えらえるか。これが最も重要なことです。

 

これをやるには「あなた」という人間をしっかり理解しなければなりません。そのためには時間が必要です。人を理解するのは難しいことです。力が入りますよね。大変だからこそ価値があります。

 

以下が優先順位のまとめです。

重要度 項目
特A 自己分析
A OBOG訪問、リクルーターとの接点
A 職種決め
A 面接対策
A インターン
B 社数を一定数受けること
B 企業、業界研究
C グループディスカッション対策
C ウェブテスト対策
C エントリーシート、履歴書対策

 

 

 

戦術2 自己分析を制すものが就活を制す

自己分析が就活の7割

とにかく、就活で取り組むべきは「自己分析」です。

ここが就活の7割を占めます。

業界研究や企業研究は、自己分析ができていないと意味がありません。なので、まずはここからスタートしましょう。

自分は何者なのか、と自分自身を理解しないと判断軸がぶれます。もちろん、これから色んな人との出会い、別れを繰り返す中で、価値観は変わっていきます。だからこそ、「今これでいいと」という、自分を納得させ、一つ一つにけじめをつけていくことが大切です。

 

ここは非常に大切なところになりますので、具体的な自己分析のやり方については以下に自己分析のみの記事を掲載しておきますので、一度読んでみてください。

 

元人事採用担当の「自己分析のやり方」徹底解説

 

 

戦術3 OBOG訪問は最強の就活戦術

そして、意外に思われるかもしれませんが、次に重要度が高いのが

OBOG訪問、リクルーターとの接触

です。

 

OBOG訪問は自己分析にマスト

OBOG訪問、リクルーターとの接触、職種決めは自己分析の延長でもあります。OBOG訪問をすることで、今まで気づかなかった自分に気づくことができます。リクルーターは実質選考なので、フェーズとしては選考直前になりますが、同様に新しい視点をもらえるいい機会になります。

自分自身で自己分析をしていても「これでいいのかな?」と不安になりますよね。他の人ってどうなんだろうと。で、同級生なんかに聞くんですけど同級生は恥ずかしがって教えてくれなかったり、そもそも同級生自体がまだ自己分析仕切れていない、ということも十分あります。

なので、一度しっかりと就活を経験し、自分なりのアウトプットの仕方を知っているような社会人と話すのが一番効率的です。

 

OBOG訪問は選考対策でも最強

しかも、OBOG訪問を効果的に使うことが、一番の面接対策にもなります。これは面接対策のところで改めて説明しますが、OBOG訪問ほどに面接対策で有効なものはありません。

また、リクルーターはOBOG訪問に選考がついたもの、と簡単に考えましょう。新卒ではリクルーターは選考に関係ないよ、とか言われますが、間違いなく選考には関係あるので、それなりに準備はしていかないと爆死します。

昔でいう倫理憲章、今でいう指針ですかね?これを守りたいがために形式的にリクルーターは選考でない、と言っているだけです。

リクルーターが大切なのは先ほどのOBOG訪問と同様に

新しい自分を発見できること

面接対策

相手を知れること

です。

 

リクルーターは勝手に語ってくれるので有意義

この3点目がリクルーターの特徴です。OBOG訪問だと、先輩は特に採用と関係ないので自分のことについては聞けば話してくれますが、聞かなければ積極的に話してくれない可能性があります。

リクルーターは自社の広報を担うので、聞かなくても自分のことや会社のことを話してくれます。

学生で新卒の面接をしていると、リクルーターと5、6回接触すると長いな〜と感じるのですが、むしろ中途採用の世界では当たり前で、外資系の投資銀行ではチーム全員20名がOKと言わないと採用しない、みたいなところもあります。逆にリクルーターの面談回数の多い会社はそれだけ自分の仲間になる人材をこだわっている、ということでしょうし、会社のカルチャーを大切にしている、ということでしょう。こうしたコミュニケーションを通じてお互いの理解を深めていくことができます。

 

OBOG訪問をやるときは

VISITS OB、Bizreach Campus、Matcherを使います。

 

VISITS OB

社会人のプロフィールが充実しており、事前に相手がどんな人か、がわかっているのが特徴です。実際にOBOG訪問は1時間くらいです。

たかが1時間ですが、お互いに忙しいなか時間を割くので有意義な時間にしたいですね。されど1時間、本当に有意義な面談は1時間あれば十分可能です。

掲載は大手かベンチャーが多いです。業種も幅広く掲載していますので、見てください。

 

Bizreach Campus

総合商社のOBOG訪問はこれを使ってください。ただ、プロフィールの内容は「属性」しか役わからないので、ゼミやサークル、部活の先輩を探すのがいいと思います。学校別のサービスなので、自分の学校があるかどうかも注意してみてください。

 

Matcher

リクルートのOBOG訪問はこれを使いましょう。

個人的には「就活相談をするので●●してください」というのは下品で嫌いですw

ただ、気軽に会えるという点ではいい、という学生さんのいらっしゃったので紹介しておきます。

 

戦術4 業界や会社を絞る前に生き方を考える

こうした経験を通じて是非早めに考えて欲しいのが、職種をどうするか、ということです。

 

総合職か一般職か

大まかには日本の会社であれば

総合職

一般職

という区分けをすることが多いです。

総合職は世界や全国をまたにかけ、各地を転勤しながらスキルを磨き、将来の会社の中枢を担う存在になることを期待される職種です。

一般職は総合職の補助や、会社としてやらないといけないことをやっていく、経理や総務、営業事務的な仕事をするケースが多いでしょうか。

 

職種選びは生き方選び

なぜ職種を早めに決めるかというと、「生き方」に大きく影響してくるからですね。

グローバルに活躍する人材になりたい

留学に行きたい

日本国内様々な場所、様々な人との出会いを通じ人としての幅を広げたい

今の家族と近くで過ごすことが重要、転勤は考えられない

などなど。

 

将来の選択が増えるのは総合職

ここで注意して欲しいのは将来的に

総合職→一般職は後から移れる

一般職→総合職は相当に努力をしないと移れません。

 

総合職の方がいろんな人や刺激との出会いがあります。

なので、世界観を大きく変える出来事があり、一般職的な生き方を求めるようになる、ということも十分あるでしょう。

総合職は元々会社の中枢を担うことを期待されている人たちですから、会社も相応に研修を行い、投資を行い、育てようとしてくれます。

 

スキルや経験がつくので、一般職になって総合職をサポートする、と言っても能力を買われている人ですし、総合職の気持ちもわかるので十分活躍できることでしょう。

 

一方、一般職から総合職になるのはかなり頑張らないと厳しいです。

上記のように総合職は会社から手厚いサポートをもらえますが、一般職はそもそもそこまで期待をされるわけではないので、研修や投資は限定的です。例えば英会話を研修で提供してくれるのは総合職だけで一般職はなし、とかよく聞く話です。

また、総合職のように外に出て行く仕事でないため、会社の内側にこもりがちになり、出会いがなくなります。

世の中を大きく変えようとしているベンチャー企業の人たちや、大企業で億単位のお金を動かすダイナックな仕事をしている人など、接点がなくなりますよね。

 

一般職は近い将来AIで駆逐される

さらに、昨今ではAIが急速に発展しています。

将来なくなる仕事と、よく揶揄されるのはいわゆる一般職の仕事です。簡単な事務作業ほど、AIの得意とする分野です。

10年、20年経って、自分が自分の居場所を作るためにはより高度な仕事が必要となります。

 

最近ではメガバンクが採用人数を大きく絞ってますね。

これはほとんどが一般職の人数を絞っているのです。

実は総合職はそこまで人数変わっていません。

3年ほど前と比べると、ざっくり半分から4割くらいまで採用が減ってます。

それほど、もう必要なくなる職種なんです。

こうした時代の変化というのは、ボリュームの大きなところから現れます。なぜかというと、少しの変化が大きな影響を与えるので早めに取り組みやすいからです。

 

長々と書きましたが要するに、基本的にはみなさん、どのような背景、どのような学歴でも総合職を目指すべきだと思います。

 

是非、ホリエモンが近畿大学の卒業式で学生に向けたメッセージを話していますので、これを見てみてください。めちゃめちゃ勉強になりますし、これからの皆さんの生き方に影響を与えてくれることと思います。

これ、ホリエモンは大学の卒業式で話しているのですが、僕としては入学式で話して欲しい内容です。

 

この総合職を目指すことを、自己分析から自然と導き出せるようになる、自分の中で自信を持って言えるようになる、ということが大切です。

ここまで自己分析をしました。そして先輩との接点を持つことから自分の生き方を考えていく、というところまできました。

 

戦術5 面接対策で重要なたった一つのこと

意外にも●●が重要

そして、自分がインプットして、考えたことをしっかりとアウトプットできるようになるのが面接対策です。

なぜ面接対策が重要なのかを少し説明しておきます。

 

就活の局面では、ひたすらに内定し続ける人と反対に、ひたすらに落ち続ける人がいます。少しおかしいと思いませんか?同じ人間なのに、どうしてここまで差が出るのだろうと。それは面接対策で重要なたった一つの要素をあまり意識出来ていないからです。

 

面接で一番重要なこと、それは

 

「わかりやすさ」

 

です。

 

え、、、そんなこと??と思われるかもしれませんが、特に面接落ち続ける人はここの理由が殆どです。

 

面接官の気持ちになってみる

わかりやすさがなぜ重要なのか、については自分が面接官をやってみると分かります。

 

面接って、めちゃくちゃ難しいんですよね。

そりゃそうで、例えば私も結婚して10年近く経ちますけど妻のことを全て理解しているか、と言われるとなかなか微妙なところがあります。10年一緒にいても相手を理解することは難しいのに、面接の1時間足らずの時間で相手が自分の会社で活躍できる人なのかどうかを見抜いてください、というミッションを課されているのが面接官です。

 

そして、その人が入社してから活躍するまでに5〜10年位かかりますよね。そうすると、自分が面接した人がどうなったか、を確認する前に自分が人事部から異動しちゃうので、結局自分の採用した人の活躍する、しないというのもwからず。PDCAも回せないのが非常に難しいところです。

 

それでも面接をすると、合格不合格をつけないといけないわけです。

 

面接の結果は能力とは関係なく決まる

そんな状態で、面接官はどうやって合格不合格つけるんですかね?

そう、合格不合格、ちゃんとつけられてないんです。

 

合格は合格でつけられるのですが、不合格が難しいんですよね。

面接の中で十分に合格、不合格を判定するだけの情報を集められない。

でも「もう1回やらせて」というわけにもいかない。

 

こういう時は「判定不能」

 

となり、結果として不合格になるわけです。

 

つまり、あなたの能力が低いとか、カルチャーフィットしないとか、そういうのとは関係なく、単に「判断に必要な情報が不足している」というだけで不合格になるんですね。

 

めっちゃもったいなくないですか?

 

私が面接をやっていて、このようなケースは実は少なくありません。特に、ずっと選考に落ち続けているような人はこのケースが大半ですね。

時間があるときはそういう人とじっくり2時間くらいかけて話を聞いたりするのですが、そうするとその人の人となりがよく理解でき、合格、とすることもありました。30分の面接では不合格にしていたと思います。

 

だからこそ、面接対策で一番大切なのが

 

「わかりやすさ」なんです。

 

 

このような判定不能という状態をなくせば、少なくとも面接は怖くなくなります。

 

面接官はどうやって選考しようとしているのか

話は少し変わりますが、面接官はどうやって活躍できる人を見抜こうとしているんでしょうか。

一番簡単な方法は、今の自分の会社の中で活躍している人を見つけ出し、その人に似ているかどうか、を考えるのが一番早いですよね。

というか、それ以外にやりようがなかなかないわけです。

 

時々、「僕は少し話しただけで学生さんのことがわかっちゃうんだ」というおじさん面接官に出くわすことがあります。

 

まず、ここでいう「わかっちゃう」というのは「あなたのことを理解してくれる」わけではありません。長いこと人事をやっていると、社内の人材について詳しくなります。どんな人が、どんな部署でどんな能力を発揮すると活躍するのか、がわかるようになってきます。

 

そうすると「この子はあの社員に似ているな。ということはこんな将来像を描けるようになるのか」というのを直感的に考えるようになってきて、この子は採用できる、やめといたほうがいい、という判断をすぐに下すことができるようになります。「わかっちゃう」と言っているのは「社員の誰に似ているのかわかる」ということだけなんですね。

 

一番効果的な自己PRをするために必要な事

面接官が「誰に似ているか」を考えているのであれば、「僕は御社のこんな人に似ています」「●●さんのようになりたいです」というのが一番効果的なはずです。

 

そこで前に出てきたOBOG訪問、リクルーターとの接点が大切になってくるわけです。

なぜその先輩はその会社で活躍できているのか、どんなパーソナリティがある人が活躍しているのか、その先輩が尊敬する人はどのような人か。

様々な質問を投げかけておくことで

 

「●●さんと自分はこんな点で似ています。ただ、この人との違いはこういうところだと思います。ただこうした違いは仕事を通じて埋めていくことができます。●●さんの背中を追いかけ、いつかは超えたいと思います」

 

のようにお話をいただくと、面接官は頭の中であなたのパーソナリティを理解しやすくなりますよね。

 

自分を表現することって、結構難しいんです。日本人はそのような教育を受けてきていないから、難しくて当たり前で、みんな壁にぶち当たるので安心してください。

 

ただ、自分らしさを伝えるための方法は様々なで、先輩社員のパーソナリティを通じて自分を伝える、というのが実は一番簡単な方法だということも知っておいてください。

 

選考対策については、これからより詳しく解説していますので、楽しみにしていてください。

 

 

戦術6 インターンからの就活が一番楽

1DAYインターン=名簿集め。選考ではない

2012年くらいからインターンを実施する企業が徐々に増えてきて、一旦は微妙な時期もあったんですが2017年あたりからまた活発になってきました。発端としては学生さんの都合は全く関係ない、経団連が「1DAYインターンを認める」としたためです。

 

それまでは「インターンは5日間以上」と決められていたので、「5日間もプログラム考えるの厳しいよ」という会社がほとんどでした。なのであまり数は増えなかったのですが、「1DAYであれば説明会とほとんど一緒!」とインターンを始め出した会社が多く存在します。

 

まず、みなさんが知っておかなければいけないのは、企業側の1DAYインターンの目的は「名簿集め」です。

 

従来は採用広報解禁(現在は大学3年生の3月)にならないと企業は学生さんにアプローチができない、とされていました。これが1DAYインターンとなって、(教育的な要素を入れれば)いつでも学生さんにアプローチかけていいですよ、となったわけですね。

 

採用する企業側としても、今までは学生さんへのアプローチが限定されていたものが、だいぶその制限が外れたために今ではインターンが実質的な個人情報の取得場所、となっています。

 

1DAYインターンへの参加はエントリーと同じ。休まないで。

そして、早めに個人情報を取得できるようになった企業がやるのは、早期選考です。実際に日本を代表するような大手金融会社に就活について聞いた時には、内定者の8割はインターンから採用し、残りは海外の採用イベントか国家公務員落ちの学生を採用するだけで、3月採用解禁以降、普通にプレエントリーする学生からは全然採用しない、と言ってました。

 

今の採用の相場からすると、このインターンが実質的な採用活動の開始となっていて、ここに乗り遅れるのは非常にデメリットが大きいです。

 

いつ、どうやって動いたらいいの?

しかしながら、どの1DAYインターンに行ったらいいのか、というのがとっても難しいです。大学3年になった瞬間にいろいろなガイダンスとかが始まり、情報が押し寄せてきます。慶應や東大は大学3年になるとキャンパスが変わり、ゼミに所属するようになり、気持ちもインターンにスイッチ入れやすいですし、ゼミの先輩から確からしい情報をもらえるので、こういう点で有利ですよね。

 

大学のキャリアセンターに聞けば「失敗させないための就活方法」を言われてかなりコンサバな活動を求められるようになりますし、そもそも学校のガイダンスはリクルートやマイナビといった業者が請け負って実施をしているケースが多いです。こうなると、リクナビはマイナビは多くの企業から採用情報を掲載してもらってお金をもらっているわけですが、「たくさん企業を受けなさい」とか「中堅中小企業にも面白い会社はたくさんありますよ」みたいな、杓子定規な話しかしてくれなくなります。

エージェントからすればお金になる学生さんの話しかまともに取り合ってくれないし、誰の話を聞いていいのか、がわからなくなります。

 

ただ、安心して欲しいのは、企業側もインターンを夏、秋、冬と行っていきますので、どこかで接点が持てれば不利にはなりません。

 

まず夏は「こんな感じか〜」と動いておいて、秋以降を本番として考える、のでも十分間に合います。

最近日経新聞やいろいろなメディアで各企業が夏のインターンに力を入れ始めた、とありますが企業の採用担当からすると夏のインターンから次の採用まで、1年間学生さんとのコミュニケーションを続けていかなければならないのは結構負担が大きいものです。

 

また、先輩の就活が10月の内定式を持って一段落するので、具体的には次の採用に本腰を入れるのは10月以降、と考えていいかもしれません。

 

3日以上のインターンはガチ選考

夏に気をつけたいのは、5DAYのインターンをやってくるような、インターンに本腰を入れている会社です。1DAYインターンは名簿集めなのであまり深く考えることはありません。

 

なので、大学3年の春にインターンの情報収集を開始する時には、まずは5DAYのインターンを夏にどうするか、ということを考え始めれば大丈夫です。

1DAYインターンは秋以降で全然間に合いますので焦らず行きましょう。

 

大学3年になると、一気にインターンの情報があふれることになると思いますが、焦らずに始めていきましょう。

 

戦術7 優先順位の低いものは後回し

優先順位Bはやるべきだが、Aをやってから

ちなみに、優先順位B、Cについてはそこまで重視しなくてもいいです。

簡単になぜ優先順位を下げているか、を下に記載しておきます。

 

B 社数を一定数受けること

B 企業・業界研究

 

この2つが優先順位Bであるのは、「やらなければならないものだが、順番が劣後する」からです。十分に自己分析ができていなければ、何を基準に企業や業界を見ればいいか、が定まらない、そうすると社数を一定数受けて面接に慣れようとしても、話が散らばって「慣れ」より苦手意識がついてしまい、時間を無駄に使ってしまいます。

 

この優先順位Bは必ずAをしっかりとやってからにしましょう。

 

インターン選びも企業、業界研究よりも自己分析から

インターンを選ぶときに企業、業界研究が必要では?と思われるかもしれません。先ほど申し上げた通り、インターンは大学3年の早期から動き出すものですが、夏の時点では特に業種や企業を絞り込む必要はなく、評判等からいいインターンを探したほうがいいです。特に冬のインターンにはこの企業研究、業界研究をやっておいたほうがいいと思いますが、それまでは重視する必要はあリません。

 

大学3年の夏〜秋くらいは、業種や企業を絞らずに、新たな出会いを楽しみに行く、くらいの心算で十分だと思います。

企業側も、「普通にしていたらなかなか出会えない学生」と出会うのはとても楽しいことです。ただ、冬になると目の前に採用成果を求められてきますので、その余裕がなくなります。

秋口くらいまでは自己分析を優先し、企業、業界研究はあまり難しく考えずにいきましょう。

 

企業研究、業界研究の仕方については別の記事で少し詳しく掲載をしていきますね。

 

優先順位Cは対策に時間をかけても効果が薄いもの

SPI、グルディスは対策に限界ある

優先順位Cの3つは、一般的には大切そうに語られるのですが、実際対策をしても結果があまり変わらないもの、になります。

まず、グループディスカッションは対策しようにも、集まるメンバーが毎回違うはずなので、対策の仕方が難しいのが実情です。割と素で戦うしかないでしょう。ある程度のパターンがあるので、「このグルディスは何を判断したいのか」ということだけ、把握をしてから望むようにする、くらいしか対策のしようがありません。

 

SPIや玉手箱も同様に、参考書を一冊解いておくくらいでいいです。高校受験や大学受験の時に、一定程度勉強したのち、偏差値がなかなか上がらずに苦しんだことありませんか?SPIや玉手箱、GAB等も一緒で、基礎学力である程度の偏差値が決まってしまうテストです。

元々偏差値55しかない人が70取ろうとしても取れないテストなわけです。頑張って5上がるか上がらないかくらいです。

一般的には総合商社クラスで偏差値60くらいが足切り線と言われています。

なので、偏差値50くらいの人は頑張って参考書2〜3冊くらい行けば、ほぼすべてのウェブテストで足切り合格するくらいのレベルには行けるかもしれません。

 

ただ、注意しないといけないのは、「人並みに対策はする」ということです。

周りも参考書1〜2冊くらいは受けてきます。そして、解き方は中学や高校で習った数学や国語の問題がほとんどです。連立方程式や確率ですね。なので、「解き方を思い出しておく」くらいはやっておいてください。

 

エントリーシート、履歴書は本当に気にしないで

これは、もう好きに書いてください。ぶっちゃけ多くの企業はエントリーシートは書類選考においては軽くしか見てません。力を入れたり、カラフルにしたりするだけ無駄です。面接をスムーズに進めていくために書いてもらっているだけであって、ここで選考しようとはあまり考えていません。

ただ、一目見てこいつはやばい、、、反社会的勢力と関わりがある、とか、そんな風に思われるようなことを書いたらそれで落ちることがあるのは当たり前に気がつくところだと思います。それくらいの注意で大丈夫です。

エントリーシートは面接官が面接をスムーズに進めていくための材料です。面接で突っ込んで欲しいことをなるべく書くようにしましょう。僕は実際に面接するときには一切エントリーシートの情報を見ずにやってましたが、それは採用をかなり経験積んでからの話です。

特に採用人数の多い会社を受けるとそうなのですが、みなさんの目の前に出てくる面接官はほとんどが素人面接官です。向こうも何を話していいのか、もじもじしているかわいい社会人なのです。でも、面接で合格にするためには「合格にする理由」が必要です。そうしないと仕事してないと思われるので。話しやすいネタをエントリーシートで振ってあげるのがいいですよね。

 

志望動機は誤解だらけ

最後に1点、よく勘違いをされる「志望動機」についてです。

志望動機は内容はあまり重視しません。

「第一志望かどうか」が一番の関心事項です。

 

「志望動機がうまく話せない」「志望動機が薄っぺらい」とかよく悩んでいる学生がいます。これもいらない悩みです。

 

志望動機の内容は

「その人が仕事に対して正しく理解をしているか」

の確認です。銀行の総合職、特に営業はストレスが厳しい職場でしたから、それを理解した上で志望しているか、とか。逆に面接の中で先に「この人はストレス耐性は問題無い」と判断ができるのであれば、あえて志望動機を聞くことすらありません。

 

なぜ第一志望かどうか、が重要なのか

ただ、「単独第一志望なのかどうか」は大切です。

これは、企業側が内定出しをする人数に関わるからです。採用担当者は必ず「●人採用する」という目標を持っています。多すぎても少なすぎてもいけません。そうすると、内定を出した人数の●割は内定を承諾し、入社してくれるだろう、という予測を元に内定数を割り出します。

もちろん、固く人数が読める内定者は大歓迎です。

その意味で「単独第一志望」なのかどうかは内定出しをする際に非常に重要になってきます。

 

説明会の参加数って選考結果に影響あるの?あるよ。

よく、「説明会の参加数」が選考に影響を与えているのでは、という話がまことしやかに言われますね?

ある意味嘘で、ある意味本当です。

 

あくまで能力を評価する「選考の合格/不合格」には関係ありません。

一方、「内定を出す/出さない」には関係してきます。

説明会に一度も参加せずに「単独第一志望です」と言われても、あまり説得力がないですよね。OBOG訪問とかを人事の見えないところでしっかりやっていて、その企業のエッセンスを理解できているのであれば問題ありませんが、「よくわかりません。でも第一志望です」。これは面接官としては不信になります。

 

この志望度の確からしさ、を見えるようにするのが説明会の参加回数です。

なので、参加回数が少ないと選考に不利になる、は全く嘘とは言えないですね。ただ、覚えていて欲しいのは、合説でブースに行ってもあまり意味はないです。ちゃんと企業側が説明会に来た回数をカウントできるような説明会でないと意味がなく、インターンや自社セミナーに限られますのでご注意ください。

 

 

さてさて、長くなりましたが、就活における優先順位に納得できましたでしょうか?なんとなく、世間一般で言われるものと少し違うので違和感があるかもしれませんが、就活の現場でずっとやってきた僕の感覚では、正直「就活巧者」と思う学生ほど上記のようなことをやっています。就活で勝つためにやるべきことについては少しご理解をいただけたかと思います。

 

 

最後になりますが、冒頭に申し上げたとおり、就活には一定の勝ちパターンがあります。勝ちパターンを見ていただきたいのは、目の前のゲームにいかに勝つか、ということを考えるのではなく、「自分はどう生きていきたいのか」という命題に向き合っていただきたいために、時間を省略するためにゲームの攻略の仕方をお伝えするものです。

 

ここで学んだことを選考に生かしておしまい、ではなく、就活を通じて自分の将来としっかりと向き合うということを是非大切にしてくださいね。

 

それでは、どうぞ宜しくお願いします。

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