就活が進んでいくと、「え、あいつがそんないい会社行くの?」という場面がた出てきます。就活は「正直者がバカを見る」「いい人が損をする」仕組みなんです。多少「なりきって演じきる」ことができれば学歴関係なくいい会社に入れます。
本日は面接に強くなるためのポイント、テクニックです。
テクニックは就活をより早く終わらせるためのツールでしかないので、是非、自分の本質的なものに向き合う時間を多く取るために活用する、と考えてください。
(テクニックに溺れたら、ただ単に就活を「こなす」だけになっちゃうので、それではもったいないです)
嫌なやつのほうが面接は強い
「正直者がバカを見る」というのはよく聞く言葉ですが、採用現場に10年携わって、この新卒採用の現場が最もこの言葉が似合うなぁと思ってました。
学生さん同士でも「あいつそんなに凄いやつじゃないけど、そんないいとこ行くの?」というのが半分羨ましさもあり、皆さん思ってらっしゃるところかと思います。そして、そんな人に限って5つも8つも内定っていきますよね。
そして就活が終わってから思うわけです。
「企業の面接て、何を見て合否決めているんだろう。。。」
そう、面接官は本当に学生の全てを理解できるわけではありません。
「こういう要件の人材が活躍できる『はず』であり、目の前の学生はその要件を満たす『可能性が高い』」
これが面接官が合否を決める判断軸です。
なので、「活躍する可能性が高い」と思わせることができれば勝ちなわけですね。
これがポテンシャル採用のいいところでもあり、悪いところでもあります。
ポテンシャルある!と思えばMARCHでも日東駒専でも、チャンスがある、というのがまぁいいところでしょうか。お隣韓国はより学歴主義ですからね。
嫌なやつは「なりきり上手」
では、「いい企業から内定をとったちょっと嫌なやつ」は実際面接で何をしているのでしょうか。
ちょっと嫌なやつなので、ちょっと自分のことを盛って話すことはもちろんそうなのですが、嫌なやつらしいイヤラシイ戦い方をしています。
それは「相手のほしがる人物になりきる」ということです。
就活で内定を取るための近道は、面接官に
「目の前の学生はその要件を満たす『可能性が高い』」
と思わせることですよね。
では、どうやったらそれができるようになるのか、を考えます。
つまり、自分を起点にするのではなく、相手を起点に考え、相手のほしがる人物に自分を当てはめることで内定を勝ち取っていくのです。
「自分らしさで勝負しない」
これが嫌なやつがやっていることです。
「いい人」は嘘がつけないので、「自分らしさ」が必ず面接で出ちゃいます。自分をデフォルメすることにためらいがあるので、なかなかこうした戦い方ができません。
「なりきれるかどうか」がポイントです。
くよくよした早慶より、ハッタリでもいいので自信満々でくるMARCHの方が頼もしく見えるものです。
嫌なやつはその後活躍できるのか
でも、本当の自分を偽って入社して、その後うまくいかないのでは?
と思いますよね。
実は、ある程度うまくいったりします。
なぜなら、会社に入って求められること、というのも似たようなものだからです。
営業であればお客さんになりきって、何を求めているかを考える。
マーケティングであれば顧客になりきって、消費行動を決定づけるキーフレーズを考える。
商品開発であれば「これを使う人はどんなシーンでどんなニーズがあるのだろう」とユーザーにシーンに思いをはせる。
「相手になりきること」は様々な仕事に応用できる大切なことなのです。
そして、会社の中で認められるのも一緒です。
「今、上司をは何を考えていて、自分に何を求めるのだろう」
これを考えて動ける人はその企業で活躍できると思います。
新卒はどうしても学歴を見がちです。
それは学歴が「ほしい結果を勝ち取った」というわかりやすい結果なので、「結果を出せる人かどうか」を理解したい面接官にとっては非常にわかりやすいんですよね。
でも、社会に出ればそんなことは関係ありません。MARCHでも日東駒専でも、活躍する人は活躍するでしょう。
嫌な人ほど、自分の成功のための近道は「相手になりきること」と理解し、ある意味結果にコミットしているわけです。
いい人はいつか報われるのか
どうしても自分らしさが出てしまう「良い人」は、これでいくと不利な状況ですよね。
心情的には「良い人」に頑張ってほしい、いつか日の目を見てほしい、と思いますよね。
正直、「ただの良い人」はなかなか企業の中でも出世できません。
こういう人は実はたくさんいます。
「良い人なんだけどね〜」
とよく言われるのですが、やはり「良い人」どまりなんです。
よく「女性とすごい仲良くなるけど、なかなか彼女ができない男性」いますよね?まさにあのイメージです。
優しいので、「自分がこれを言って大丈夫かな?相手はどう思うかな?」とまごついてしまい、最終的な決定打が打てないのです。
良い人も、自分の結果を追求すること、相手に迷惑をかけてもいいので、あれこれ考えすぎないことが必要です。
あれこれ考えていると、「なりきること」ができずに、自分の素をさらけ出すことになります。
社会人としては「隙だらけ」「ワキが甘い」という人物になってしまいます。
企業の「欲しがる人材」をどのように見つけるか
最後になりますが、「誰になりきればいいのか」を理解するためにはどのようにしたらいいのでしょうか?
幾つかのパターンがあります。
1 採用担当に「なぜあなたが採用担当になったと思いますか」と尋ねる
採用担当は企業の顔をとして、学生の前に出ますよね。
ある程度、「こんな人がほしい」という企業のメッセージに近くなるはずなんです。
逆にそうでないとしたら、採用に力を入れていない会社なのでやめておきましょう。
なので、「あなたのどんなパーソナリティが評価され、採用担当になったんですか?」と聞くことでその企業が模範的に求める力を理解することができます。
「うちの会社は本当にいろんな人がいるからね」
とか言ってくる採用担当がいます。これは使えない採用担当ですw
「いろんな人がいるのは当たり前で、価値観の違う人が集まるからこそ強い」を前提をし「それでも人が一つの組織に集まってきたこと」には何かしらか必然性があるわけです。その理由を聞きたいんですよね。
「ここで成長したいと思っている人がたくさんいる」
なら成長意欲の高い人の集まり
「理念に共感して集まった」
なら思いや夢を大切にする人の集まり、など。
2 経営理念を複数の会社で比較してみる
経営理念というのは、会社が「このようになりたい」という理想像のようなものです。
理想像を複数の企業で比べてみると、全然違うことを言ってます。
「お客様のために」
と書いてある会社もあれば、
「従業員満足が第一」
としている会社もあります。
企業が見ているものが全然違いますよね。
単に企業理念を見てふむふむ、と言っても不十分で、こんな風に、「違い」を探していくことが大切です。
3 OBOGに会って「活躍する人材の共有点」を聞き、会社ごとに比較する
最後はわかりやすくOBOGに直接会って、話を聞きましょう。特に本命の会社には、これがとても重要です。
最近私自身もMatcherというサービスとVISITS OBというサービスを始めてみたのですが、1か月で10名の学生の方からお会いしたいです、という連絡をいただきました。
この辺りのサービスを使って、実際に会ってみましょう。
聞いて欲しいことは採用担当に聞く時と似ているのですが、
「活躍する人材の共通点を聞くこと」
「活躍する人材の企業ごとの違いを理解すること」
が大切です。
比較をするためには最低でも5〜6名くらいは会いに行きたいですね。
BIZREACH Campusしか繋がれません。
MARCHや日東駒専出身で憧れの企業で働いしている人はまだまだ少数ですから、ここで探しても求めるOBOGとの接点は作りづらいかもしれませんね。
MatcherやVISITS OBの方が学歴関係なく会いに行けるのでおすすめです。
最後になりますが、いい人ほど「社会人の忙しい時間をとって申し訳ない」と思いがちです。
はい、社会人はとても忙しいので、時間を取るのであれば「何かしらかの成果」に結び付けたいと思います。
それは「自分がアドバイスした学生さんが、ちゃんと行きたい会社に行けた」ということで十分です。
忙しい人の時間を取るのだから、しっかり就活頑張って、胸を張れる結果を手に入れてください。そして、それをお世話になったOBOGの方に報告してあげてください。これはむしろ、いい人の方が得意だと思います。
「なりきり」のため必要なことは、「何になりきるか」を把握するために、人の時間をもらう「図々しさ」です。
以上が嫌な人ほど就活がうまくいく理由でした。
MARCHだから、日東駒専だからと言わずに自分にできることをしっかり見つけて始めて見てください。
そして、社会人も学生の皆さんが人生の大きな岐路にたち、悩んでいることは理解しています。
少しくらい図々しく時間もらっても大丈夫です。
(その代わり感謝の気持ちを伝えることは忘れないでください)
それでは、以下の記事にもかなりテクニック的なところはまとめてますので、自分の本質とちゃんと向き合ってくださいね。
では。