6月に入り、人気就職企業ランキングを発表した有名就職情報サイト
onecareerとレクミーLive。
中身を比較すると、全く同じ属性の学生に対しアンケートを取り、ランキングを掲載したものの
出てきた内容は全く別のことを言ってますね。。。
なぜこんなことが起きるのか、少し解説したいと思います。
東大限定人気企業ランキングで真逆の結果
ワンキャリアの東大限定人気企業ランキングは
トップから行くと
1 マッキンゼーアンドカンパニー
2 ボストンコンサルティンググループ
3 ベインアンドカンパニー
と並んでます。
それに対しレクミーLiveの東大生限定人気企業ランキングは
1 三菱商事
2 三井物産
3 伊藤忠商事
しかも4 住友商事で5 丸紅と、商社で固まり、全く異なるメンツが並びました。
同じ東大生なのに、、、なんで?
属性は一緒でも対象学年が異なるためですね。
よく見ないと錯綜する
ワンキャリアのランキングは20卒(今の大学3年)、レクミーのランキングは
19卒(大学4年)を対象にしたものであり、差はここから出てきます。
ワンキャリアの記事の上位に出てくるような外資系コンサルティング(通称外コン)は
大学3年のサマージョブから始まり、翌3月、大学3年生のうちに内定を出し終えてしまいます。
つまり、今の大学4年生は受けたくても受けられないため、レクミーの人気ランキングの対象から
外れてしまうわけですね。この6月から受けられる会社で人気の企業、となると総合商社が上にくる、という
ことでしょう。外コンなんかは「5月31日までに内定受託するかどうか判断しなさい」と
言っていたので、5月までに内定出し終えてるんでしょうね〜。
どっちが「正しいランキングなのか」なんてことは全くわからないし意味がないのでどっちでもいいのですが、
要はランキングなんて、時期、場所、集計方法によっていくらでも変化する、あまり意味のないものと
いうことですね。
就活情報は取捨選択すべき
今の就職活動のやり方は、企業側と学生側に情報の非対称生がとても多いです。
しかも、その非対称生を商売にしようと多くの人がビジネスを展開していきます。
私も元メガバンクの採用担当として長年勤めてましたが、本当によくいろんな会社から営業の電話が
かかってきました。
また、最初は本当に善意から始めたビジネスなのですが、株式会社である以上「利益」を出さないといけず、
「利益を出すこと」が「学生の皆さんのため」よりも先行してしまっているような事業者さんをたくさん見かけました。
学生の皆さんはそんな時代に、自分で有益な情報を手に入れないといけない。
少し年をとった人からは「自分の時はこんなにいろんな情報取れなかったよ、羨ましい」とか言われたりしますが、
むしろないものはない、と割り切れるのですが、「あるものを捨てる」方が勇気がいりますよね。
今回のワンキャリとレクミーの記事を見ても、
ワンキャリアは
「外コンが人気、総合職でじっくり育つよりも転職前提でスキルアップできる仕事の人気が高まる」
レクミーは
「大手企業志向強まり、メーカーが人気上昇」
と、真逆のことを発信しているわけです。
「何を信じればいいの??」という情報が全く同日に出てきたりするので本当にややこしいですよね。
大切なことは「覚悟」できること
いろんな情報を集めて、自分なりに分析をして、あ〜でもないこ〜でもないと悩みます。
面接に受かったり落ちたり、他の企業の選考とかぶったりと、いろんなことが起きます。
内定をもらっても最近では「内定ブルー」とか言うらしいですが、「この会社で良かったのかな。。。」と
悩んだりします。
また、会社に入ってからも「イメージと違う」「こんな仕事をやるために入ったんじゃない」とか、
また別の悩みが出てきます。
そんな時に大切なのは、「自分はここで生きていく」「ここで●年はやりきる」といった
覚悟を持って入社できるかどうか
です。後から思っていたことと違うことが出てくるのは当たり前です。
彼氏彼女と付き合っていたって、「こんな人だと思わなかった」ということはたくさん出てきますよね。
でも、その度に別れていては取っ替え引っ替えになっちゃいます。会社も一緒。
自分の大切な価値観は何であるのか、それに対し、企業の一番大切にしているもの、理念、信念はどんなもので、
それを社員の人一人一人が体現できているのか、そんなことをしっかりと考えましょう。
ランキング一つとっても、よ〜く見てみないと何を言ってるかわからないですよね。
なので、「ランキングがこうだった」とか、「この本にこんなことが書いてあった」とか、
「先輩がこう言ってた」ではなく
「自分がこう思った」「自分はこうだと信じている」という
「自分」を主語にすることがとっても大切です。
もちろん、面接なんかでも「自分がどうか」を語れる人は「誰かがこう言ってた」とか、人の話を引き合いに出すよりも言葉に説得力ができるのでずっと魅力的です。
是非、自分の選択に自信と覚悟を持てるよう、頑張ってください。
私もできるかぎり、ここから応援していきます。
それでは、引き続き宜しくお願いします!