就活やり直ししたい、、、採用担当人事が就職留年の価値を考える

就活やり直ししたい、、、採用担当人事が就職留年の価値を考える

大学生活もあと少し、就職先も決まった。しかし、、、憧れの会社に本当は行きたかった!けど落ちた!という方もいらっしゃいますよね。「新卒」じゃないと入れないと、就活やり直しのために留年する人がいます。今回は就職留年の是非について考えたいと思います。

就職留年は基本的にしないほうがいい

ズバッと、結論から行きます。

就職留年は、おすすめしません。

少し前であれば就職留年も選択肢としてあったかと思いますが、

経験上就職留年をしても、翌年志望する企業に入れる人はごく僅かですし、せっかくの貴重な時間がもったいないです。

 

就職留年がもったいないと思う理由は以下の通りです。

 

1 新卒ブランドは崩れているから、新卒だからとか関係ない

2 学生が「落ちた理由」を克服するのは難しい

3 社会人になったほうが成長が早い

4 社会人で広い世界を見たほうが生き方の選択肢が広がる

 

新卒ブランドは崩れているから、新卒だからとか関係ない

「新卒のほうが入りやすい」「基本的に新卒しか採用していない」なんて時代はもう終わります。

株式会社ディスコの調べによると、60%の学生さんは転職を前提に就職先を選んでいるようです。

 

最近は就活ルールの見直しとか、超売り手市場で企業側も新卒採用がとても難しくなってきました。

新卒における優秀な人材の獲得競争は本当に熾烈です。

 

なので、ほとんどの会社が中途採用を強化しており、採用数が増加しています。

 

一時期三井物産の採用サイトが外コンや外銀出身者やMBAホルダーばっかり掲載している時期がありました

総合商社であっても中途採用が結構多いです。

私の銀行で同期の人間も、何人も総合商社へ転職しています。

なので、「新卒だから」を理由にしている就職留年は基本的に時代遅れと認識しましょう。

 

学生が「落ちた理由」を克服するのは難しい

憧れの会社の選考に落ちたのですが、落ちたには落ちたなりの理由があります。

それを学生のままに克服するのはハードル高いです。

なぜなら学生には見える世界が限られているから。

 

本気の学生は6月に憧れの企業から内定をもらえなかった瞬間にバックパッカーとして海外を放浪したり、資格の勉強を始めたりしています。

 

6月に内定がもらえず、秋まで悩んで、さぁ決断!

とやっている時点で行動力不足です。来年も受かりませんので、やめておきましょう。

 

 

社会人になったほうが刺激に溢れ成長が早い

どんな企業に就職するにしろ、正直学生よりも社会人の方が色々な刺激に溢れ、様々な情報が入るようになります。

上司や先輩など、幅広い年代の人との接点もでき、知らなかったことがたくさん入ってきます。

 

もしかしたらその会社のことをそれで好きになるかもしれません。

逆に、やはり憧れの会社に行きたいという思いが募るのであればもっと本気を出して挑戦できますよね。

その強い気持ちが大切です。

 

あ、私は第二新卒の採用が嫌いです。

3年も一つのことを我慢できない人間が大成するとは思えないからです。

せっかくお世話になった会社なのであれば、絶対に3年は我慢しましょう。

 

「石の上にも3年」とよく言いますね。

そして、最近は「石の上にも3年のキャリアは古い」と言われます。

 

私はそれでも「石の上にも3年」派です。

石の上にいて、やることがない、それでも自分を成長させる何かを探す、それこそが一番大切です。

 

野菜は環境の悪いところのほうが甘くなる、と言いますよね。

一生懸命水分や栄養を探して、吸収する力がつくのです。

 

まさにそれと一緒です。石の上だろうがどこにいようが、成長できる人間は自分で成長する環境を作り出すことができるのです

 

逆に、様々なものに恵まれていると、自ら求めることがなくとも与えられてしまうので、「成長したつもり」になってしまいます。自分に力があるわけでもないのに、仕事ができたつもりなって、外に出た時に使い物にならなくなります。

 

なので、まずは最初に入った会社で「これをやりきった」と言えるものをしっかりと築いてから次に移りましょう。

 

転職エージェントに登録するのはそれからです。

 

 

社会人で広い世界を見たほうが生き方の選択肢が広がる

学生でいるよりも、社会人になったほうが知見を広げることができ、純粋に楽しいです。

学生よりも社会人は様々な年代、様々な分野の人と出会うことができるので本当にいろんな発見があります。

 

学生で過ごす1年よりも、社会人として過ごす1年のほうが単純に学びが多いです。

もしかしたら、あなたが行きたいと思っていた会社でやりたいことが、他の会社でもできるかもしれませんよね?

 

学生のうちは気づかないのですが、実際社会に出てみるとそのようなケースはたくさんあります。

 

例えば、石油やガスへの投資案件がやりたいから総合商社だ、と思っているとしましょう。

総合商社じゃなきゃ嫌だ、と思っていたら、INPEXや大阪ガスでも同様の投資案件をやっていたりしますし、

海運系の海洋資源採掘の会社のようなところもあります。

 

このように少し視野を広げるだけで全然やりたいことを実現できる幅が広がるんですよね。

 

もしくは、社会人としてしっかり人のためになりながら給料を稼ぎ、海外に留学でもしてみましょう。海外の優秀人材に触れ、本当に自分が人生をかけて何をやりたいのかを見つめ直す機会になるかもしれません。

 

まず世に出ましょう。様々な人に触れましょう。

 

思った以上に、今の自分は狭い世界で生きていることを知りましょう。

 

まずはそこからです。

 

就職留年なんてしている暇はありません。

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